のんびりおりがみ


折り紙好きが選ぶ
大人におすすめの折り紙の本

折り紙は意外に奥深く、大人も楽しめるおすすめの趣味です。
こちらでは、実際に折ってみた本を中心に、それぞれの本の特徴などを、折り紙愛好家目線でまとめてみました。   

1枚の紙で折ったとは思えないような複雑で難しい作品から、実用的な折り紙、懐かしい伝承折り紙まで、その時の気分でいろいろ折っています。
せっかくなので、手元にある本の全作品を目指してのんびり折り進めているところです。
今度は何を折ろうかと手持ちの本をパラパラめくっていた時、思いの外折っていないものがあることに改めて気が付き、全作品チャレンジを思いつきました。   

個人的な好みで購入した本なので偏ったチョイスかもしれませんが、少しでも折り紙本選びの参考になれば幸いです。

伝承折り紙や初中級の作品が中心の本

最初の一冊は、伝承折り紙や初中級の作品がまとめられた本を選ぶのがおすすめです。
折り紙の本には、折る手順が示されている「折り図」が載っています。
今まであまり折り図を見ながら折ったことのない方は、戸惑うこともあるかも知れません。
簡単な作品から順に折っていくと、折り図を見ながら折ることに慣れて、レベルアップしていくことができます。
動画を見ながら折るのとはまた別の、頭の体操・脳トレ効果も期待できそうです。

博士の折り紙夢BOOK  川崎敏和 著

博士の折り紙夢BOOK

難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆~★★★★★★☆☆  (難易度についてはこちら)
伝承折り紙から、いろいろな作家さんの代表作まで144作品が紹介されています。
オトナが最初の1冊を選ぶとしたら、個人的にはこれがおすすめ。
(全144作品折り終えました)

おりがみ4か国語テキスト100

おりがみ4か国語テキスト100

難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆~★★★★☆☆☆☆  (難易度についてはこちら)
折り紙の歴史などについても書かれていて、大人向けの入門書として使えます。
日本語・英語・スペイン語・フランス語の4か国語の解説が添えられているので、国際交流にも。
伝承作品を中心に100作品が紹介されています。
すべて折って日本折紙協会へ送ると、折り紙講師への道も。

日本のおりがみ事典  山口真 著

日本のおりがみ事典

難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆~★★★★☆☆☆☆  (難易度についてはこちら)
親子三代で楽しめそうな昔ながらの伝承おりがみがたっぷり180作品紹介されています。
懐かしい雰囲気で暖かみのある本です。
伝承折り紙をひととおり知っておきたいと思って手元に置いています。

なつかしくて新しい 折り紙の教科書  宮島登 著

なつかしくて新しい 折り紙の教科書

難易度 ★☆☆☆☆☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
伝承作品13作品・宮島登さん創作のもの35作品の計48作品が紹介されています。
伝承以外はすべて宮島さんの作品になります。
親しみやすい初級からかなり難しい上級まで幅広い難易度です。
4冊のなかでいちばん現代的なモチーフが多いです。

この4冊の特徴を比較するために、折り図に添えられた文章を詳しい順に並べてみました。
折り鶴の首と尾を折る手順のところです。

博士の折り紙夢BOOK
中割り折りする
(うまくできないときのために別の図でも解説あり)

なつかしくて新しい 折り紙の教科書
左右のカドを中わり折り

日本のおりがみ事典
なかわりおり

おりがみ4か国語テキスト100
→図のみ

博士の折り紙夢BOOK」「なつかしくて新しい 折り紙の教科書」は、説明が多め、
日本のおりがみ事典」は、ひらがなで柔らかい雰囲気、
おりがみ4か国語テキスト100」は、言葉での説明は最低限です。

高難度な作品が中心の本

折り図を見ることに慣れた方は、難しい折り紙にもチャレンジされてみてください。
一般的な15センチ角の折り紙では折れなくて、35センチ角の紙で折るものもあります。
特に難しいものは折るのに何時間もかかったりします。

端正な折り紙  山口真 著

端正な折り紙

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★  (難易度についてはこちら)

国内外作家による50作品が紹介されています。
「ペガサス」を筆頭に、難易度高い作品がほとんどです。
いちばん簡単なものでも折り鶴より難しいです。

秀麗な折り紙  山口真 著

秀麗な折り紙

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★  (難易度についてはこちら)
国内外作家による28作品が紹介されています。
21枚の紙を使って作る「ティラノサウルス全身骨格」がいちばんの大作です。
「端正な折り紙」に比べて全体的に難易度があがっています。

高雅な折り紙  山口真 著

高雅な折り紙

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★  (難易度についてはこちら)
国内外作家による34作品が紹介されています。
全体に難しめだった「秀麗な折り紙」よりも幅広い難易度の作品が集められています。
かわいい作品が増えています。

至高のおりがみ  山口真 著

至高のおりがみ

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★  (難易度についてはこちら)
国内外の若手作家による28作品が紹介されています。
いちばん簡単なものでも上級レベルの難しさです。

究極のおりがみ  山口真 著

究極のおりがみ

難易度 ★★★★★☆☆☆~★★★★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
国内外作家による23作品が紹介されています。
「至高のおりがみ」の続編です。
気楽に折れるものはひとつもなく、手強い作品が揃ってます。
全くの初心者の方が1冊目に選ぶのは厳しいと思われます。

薔薇の折り紙の本

川崎敏和さんが考案された、1枚の紙で折るカワサキローズは、折り紙界で有名な美しい作品です。
さらに、カワサキローズを発展させた様々なバラも考案されています。
どのバラも立体的に折るので、独特の難しさがあります。
でも苦労して折った後には、部屋に飾って楽しむことができます。

ばらの夢折り紙  川崎敏和 著

ばらの夢折り紙

難易度 ★★★★★☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
川崎敏和さん創作によるばらを中心に9作品が紹介されています。
バラの折り紙は、まずこの本から始めるのがおすすめです。
川崎さんご自身による解説DVDとオリジナル折り紙付きです。
(全9作品折り終えました)

折り紙のバラとくすだま  中一隆 著

折り紙のバラとくすだま

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
カワサキローズ研究家、中一隆さん創作による22作品が紹介されています。
1枚折りのバラ、バラのくすだま、季節の花など、美しく豪華な作品が楽しめます。

立体構造を楽しむ バラの折り紙  中一隆 著

立体構造を楽しむ バラの折り紙

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
中さん創作による18作品が紹介されています。
折り紙のバラとくすだま」の続編になります。

1枚の紙から作るバラの折り紙  佐藤直幹 著

1枚の紙から作るバラの折り紙

難易度 ★★★☆☆☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
佐藤さん創作による14作品が紹介されています。
五角形の紙1枚から作るバラが中心になっています。

実用的な折り紙の本

オリガミ・ボックス  山梨明子 著

オリガミ・ボックス

難易度 ★★★☆☆☆☆☆~★★★★★☆☆☆  (難易度についてはこちら)
ユニークでかわいい箱の折り紙28作品が紹介されています。
みんなちゃんとふたができるように工夫されています。
(全28作品折り終えました)

博士の実用夢折り紙  川崎敏和 著

博士の実用夢折り紙
難易度 ★★☆☆☆☆☆☆~★★★★★★★☆ (難易度についてはこちら)
実際に使える箱やペン立てなど、川崎敏和さん創作による28作品が紹介されています。

川崎敏和さんの本

カワサキローズ考案者、川崎敏和さんは、バラ以外にも魅力的な作品を発表されています。
(上に紹介した以外の本です。)

折り紙夢WORLD-花と動物編-  川崎敏和 著

折り紙夢WORLD-花と動物編-

難易度 ★★★☆☆☆☆☆~★★★★★★★☆  (難易度についてはこちら)
難しい「薔薇」やユニークな「トカゲ」など川崎敏和さん創作による25作品が紹介されています。
(全25作品折り終えました)

究極の夢折り紙  川崎敏和 著

究極の夢折り紙
難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★ (難易度についてはこちら)
川崎敏和さん創作による、紙選びにもこだわりたい美しい21作品が紹介されています。。

おとぎの国の夢折り紙  川崎敏和 著

おとぎの国の夢折り紙

難易度 ★★★☆☆☆☆☆~★★★★★★☆☆  (難易度についてはこちら)
おとぎ話をモチーフにした川崎敏和さん創作による16作品が紹介されています。
何枚もの折り紙で折ったパーツを組み立てる大作が多いです。

前川淳さんの本

前川淳さんは、設計折り紙という手法で折り紙界に革命をもたらしたと言われています。
代表作「悪魔」は、一枚の紙で折ったとは思えない名作です。

本格折り紙-入門から上級まで-  前川淳 著

本格折り紙: 入門から上級まで

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★★★  (難易度についてはこちら)
折り鶴くらいしか折ったことのない方も、この本の入門篇から順番に折っていけば上級篇「悪魔」が折れるかも。
前川淳さん創作による43作品が紹介されています。

本格折り紙√2  前川淳 著

本格折り紙√2

難易度 ★★★★☆☆☆☆~★★★★★★☆☆  (難易度についてはこちら)
前川淳さん創作による、59余りの作品が紹介されています。
すべてコピー用紙の比率(1:√2)の紙で折る作品です。

折る幾何学-約60のちょっと変わった折り紙  前川淳 著

折る幾何学

難易度 ★★★☆☆☆☆☆~★★★★★★☆☆  (難易度についてはこちら)
前川淳さん創作による、立体を中心とした約60作品が紹介されています。
あえて手取り足取りの説明はされない方針なのか、仕上げる過程は立体パズルとしても楽しめます。
数学に関するコラムも読み応えあります。

笠原邦彦さんの本

昭和の頃の折り紙本といえば、笠原邦彦さんの本でした。
どこか暖かみのある作風が魅力です。

折り紙百科-子供から大人まで楽しめる200作例  笠原邦彦 著

折り紙百科 子供から大人まで楽しめる200作例

難易度 ★★☆☆☆☆☆☆~★★★★★☆☆☆  (難易度についてはこちら)
昭和時代から活躍されている笠原さん創作によるバラエティに富んだ作品が盛りだくさん
1988年発行「折り紙-夢織り幾何学のすべて」の新装改訂版とのことです。

動物折り紙BOOK  笠原邦彦 著

動物折り紙BOOK

難易度 ★★☆☆☆☆☆☆~★★★★★☆☆☆  (難易度についてはこちら)
笠原さん創作による、親しみやすい鳥・動物・水の生き物の折り紙58作品が紹介されています。

他にもいつか折ってみようと思う本が本棚に眠っているので、当分ネタに困ることはなさそうです。