ティラノサウルス
(「本格折り紙~入門から上級まで」より 前川淳:創作)
創作者 | 前川淳 |
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出典 | 「本格折り紙~入門から上級まで」 |
難易度 | ★★★★★★★☆(難易度についてはこちら) |
使用した紙 | 普通の折り紙 24cm×24cm |
折紙作家さんは男性が多いので、恐竜は人気のモチーフです。
後ろ足をうまく調整すると自立できます。
25センチ以上の紙を推奨だったのですが、手持ちの24センチの紙で折ったら、前足の細かさが私には無理がありました。
それに、折りが重なって厚みが出るので、上から見るとどうしても背中からしっぽにかけて紙の裏が見えてしまいます。
両面同色のもっと大きな紙で折ると、もう少しきれいに仕上がると思います。
前足の2本の指と後ろ足の3本の指が折り出されるところが写実的です。
下顎が立体的になるのもいいですね。
ピンボケ写真ですが、かえって動きが出るという解釈で(^^;
この本の作品にはそれぞれテーマが設定されています。
今回のテーマは「写実」です。
折り紙における写実については、作家さんそれぞれの考えがあるようです。
前川淳さんの文章を引用します。
技法や技巧を駆使して写実性を高めていくことだけが最上ではないということは、常々感じています。
わたし自身(前川淳さん)は、デザイン的、しかも幾何学的なアイデアが優先で、実物に似せようという動機はあまり強くありません。
見立てと幾何学のバランスが、造形のおもな動機です。
一方、写実を極めていく作家さんで思い浮かぶのは、神谷哲史さんです。
創作者 | 神谷哲史 |
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出典 | 「端正な折り紙」 |
私が折ったものではいまいち伝わらないので、本の表紙の素晴らしい完成作をご覧ください。
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端正な折り紙
折り紙造形の仕上げを「どこでやめるか」は、作家さんにとって難しい問題のようです。
前川さんの「ティラノサウルス」の足は、あえて幾何学的な形を残した造形にとどめています。
神谷さんの「ペガサス」の足は、リアルに仕上げていくと神谷さんの作品らしくなります。
個人的には幾何学的なカクカクした折り紙造形もけっこう好きだったりします。
折り方が載っている本
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本格折り紙―入門から上級まで
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本格折り紙ー入門から上級まで