カブトムシ
(「本格折り紙~入門から上級まで」より 前川淳:創作)
創作者 | 前川淳 |
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出典 | 「本格折り紙~入門から上級まで」 |
難易度 | ★★★★★★★★(難易度についてはこちら) |
使用した紙 | 普通の折り紙 35cm×35cm |
この本の最後から2番目、上級篇の作品です。
1枚の紙を折るだけで、切り込みを入れたりせずに作ることが出来ます。
白い後ろ羽は、紙の裏面を生かすようになってます。
全137工程、2時間半くらいかかりました。
以前24センチの紙で折ったら失敗作になってしまったので、今回は35センチの紙を用いました。
見えないところでグチャッとなってしまった部分もありますが、とりあえず完成にこぎつけました。
この本の作品にはそれぞれテーマが設定されています。
今回のテーマは「貼らず、破かず」です。
まず「破かず」のほうですが、この作品を折る時の大きな課題と感じました。
折り重なった奥の方にちょっこっとのぞいてる紙のカドを引っ張り出したり、
リバーシブルの帽子をひっくり返すように紙を裏返したり、けっこう手荒なことをします。
少しずつ気をつけて作業することはもちろん、薄くても丈夫な紙を選ぶことも大事ですね。
次に「貼らず」のほうです。
折り目が広がらないように留め折りの工夫がされているので、型崩れするのを防ぐ糊は必要ありません。
糊を使っていなければ、出来上がった作品をほぐして一枚の紙に戻すことが出来ます。
「折り畳まれる過程、あるいは、ほぐす過程こそが作品である」と創作者の前川さんは書かれています。
練習用にクラフト紙で折ってあったものです。
「ほぐす過程こそが作品である。」というセリフのかっこよさにつられ、これをほぐしてみます。
2時間半もかかったのになあ・・・と躊躇する心を抑え、破壊から創造へ・・・
1枚の紙に戻りました。
ほぐす前にカドに薄く印を付けておき、どの部分がどのカドになっているか分かるようにしました。
印をつけていなかったら、ちんぷんかんぷんになってしまう複雑さです。
(画像をクリックすると拡大します。)
今回の「カブトムシ」を折ることが出来て、数年来のモヤモヤが晴れた気分です。
折り方が載っている本
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本格折り紙―入門から上級まで
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本格折り紙ー入門から上級まで