陽馬
(「折る幾何学」より 前川淳:創作)
創作者 | 前川淳 |
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出典 | 「折る幾何学」 |
難易度 | ★★★★☆☆☆☆(難易度についてはこちら) |
使用した紙 | 普通の折り紙(15cm×15cm)を1:√2の長方形に切ったもの |
上の写真の立体のひとつを取り出したものです。
このような立体を陽馬と呼ぶそうです。
立方体の3分の1の体積になっています。
古代中国の数学書「九章算術」で陽馬という名前の記述があるそうです。
上から見ると頂点に3つの立体が集まっています。
上下をひっくり返して置き直してみると、反対側の頂点にも3つの立体が集まっています。
陽馬は、直角三角形2つ・直角二等辺三角形2つ・正方形1つの、計5つの平面で出来ています。
このような直角三角形が2つ、120°の角度で接しています。
120°は360°の3分の1に当たるので、陽馬のこの面を合わせて3つ組み立てるとぴったり空間充填されます。
直角二等辺三角形の面は2つ
正方形の面はひとつ
ひろげるとこのような折り目がついています。
「折る幾何学」展開図折りの章に掲載されている作品なので、順を折った詳しい折り図はありませんが、展開図だけでなく途中の工程の部分的な説明図は載っています。
展開図折りの初歩の練習になるのではないかと思います。
折り方が載っている本
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折る幾何学 約60のちょっと変わった折り紙
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