鳥舟風(とりふねかぜ)立方体
(「折る幾何学」より 前川淳:創作)
創作者 | 前川淳 |
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出典 | 「折る幾何学」 |
難易度 | ★★★★☆☆☆☆(難易度についてはこちら) |
使用した紙 | ニューカラー千羽鶴用折り紙 7cm×7cm |
6つのユニットを組み立てると、伝承の「パハリータ(小鳥)」「ほかけぶね」「かざぐるま」の模様が現れます。
パハリータ=鳥、ほかけぶね=舟、かざぐるま=風なので、鳥舟風立方体というネーミングになってます。
このようなユニットを組み合わせます。
上からタイプA~Dの4種類になります。
向きをよく確認しながら組み立てないといけないので、けっこうややこしかったです。
「パハリータ(小鳥)」「ほかけぶね」「かざぐるま」をひろげると、どれもこのような折り目が付いています。
山折り谷折りが違うだけで基本は同じなので、鳥舟風三兄弟といえるかも。
「パハリータ(小鳥)」は日本ではあまり馴染がありませんが、ヨーロッパでは有名な伝承作品だそうです。
「ほかけぶね」も明治以降にヨーロッパから伝わったものとのことです。
「折り紙学」(西川誠司:著)に、パハリータが描かれたフランスの油彩画が載っていました。
便利なことにネット上でも同じ絵が見つかりました。
1870年のフランス絵画に折り紙とは、なんだか不思議な感覚がします。
「喜び楽しむ人々」(1870)
カロリュス・デュラン(1837~1917)
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)
全面鳥、全面舟、全面風の立方体も作れると書かれていましたが、
本には完成イラストのみで詳しい作り方は載っていません。
でも試行錯誤の末、3種類とも完成することができました。
何度もやり直したりして、ちょっと紙がヨレヨレしてしまいましたが。
これから挑戦してみようという方、この先はネタバレありです。
使用した紙 | ニューカラー千羽鶴用折り紙 7cm×7cm |
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これはほとんど悩まずに出来ました。
タイプAのユニットの左側をタイプB・Dのように折ったものを6枚用います。
使用した紙 | ニューカラー千羽鶴用折り紙 7cm×7cm |
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次は失敗作
タイプAを6枚で作ると、右下の面のように立方体の3面がヘンな形になってしまいます。
左右の折り方が逆になった2種類のユニットにしたらうまく出来ました。
使用した紙 | ニューカラー千羽鶴用折り紙 7cm×7cm |
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次は失敗作
タイプCのみ6枚やタイプDのみ6枚で作ると、左下の面のように立方体の3面がヘンな形になってしまいます。
タイプCを3枚、タイプDを3枚にしたらうまく出来ました。
この本はあえて手取り足取り工程が書かれていないような作品もあって、パズルとしても楽しめます。
以前折った「穴のあるラッピングペーパー」も悩まされました。
折り方が載っている本
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折る幾何学 約60のちょっと変わった折り紙
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折る幾何学 約60のちょっと変わった折り紙